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国境を越えた友情の絆
中国大使館 楊建興
2013/05/01
 

   みなさん、こんにちは!

   中国にはこういう名言があります——“海内存知己,天涯若比邻”。これは「世界に分かり合える友がいるなら、どんなに離れた場所でも隣にいるようなものだ」という意味です。私と日本の友人との友情を語るのに、これほどふさわしい言葉はないかもしれません。

   私は小学生の頃から、「一休さん」や「聖闘士星矢」などのアニメにすごくはまったので、神秘的な国――日本に強い憧れを持っていました。

   転機となる2001年の夏休み、大学二年生だった私は、日本の民間の友好団体のお招きでずっと夢見ていた日本訪問が現実になりました。わくわくする一方、自分の日本語が通じなかったらどうしよう、教科書で習った礼儀作法は本当に通じるのかと緊張していました。でも、ホストファミリーのお父さんとお母さんをはじめ、みんながいろいろと温かな心遣いをしてくれたおかげで、そんな心配は吹き飛んでいました。

   たった一週間の滞在でしたが、その団体の若者たちに案内されて、東京の緑たっぷりの自然とモダンで活気にあふれた町並みを肌で感じることができました。また東京ディズニーランドや横浜の港未来そして大田区のごみ処理場なども見学しました。自然との調和、異文化との融合を重視する日本文化に感心したのを覚えています。

   一番印象深かったのは北海道の函館での体験でした。日本、中国、アメリカ、イタリアの四カ国の若者が地球温暖化や世界情勢について、熱いディベートを繰り広げたのです。途中、議論がエキサイトしてしまったシーンもたくさんありましたが、胸襟を開いた議論により、最後にはお互いの心がぐっと近づいたような気がしました。その日の夜、キャンプファイヤをやりました。みんなで一緒にテントを立てたり、バーベキューをしたり、焚き火を囲んで浴衣姿で踊ったりして、最高に盛り上がりました。送別会のときの名残惜しさは一生忘れられません。今振り返れば世話好きで国際的な視野を持っている日本の若者たちとざっくばらんな交流ができて、その姿勢に学ぶところが多くありました。

   2004年から2006年にかけて、私は日本政府の奨学金を受けて日本に留学することになりました。留学中に大きな悩み事で落ち込んでいたとき、その友人たちがわざわざ新潟へスキーに誘ってくれたのです。初めてのスキーだったけれど、みんなが親切に教えてくれて楽んでいるうち、落ち込んでいた気持ちはどこかへ行ってしまいました。

   日本には「まさかの友こそ真の友」ということわざがあります。2008年、中国で四川大地震があったとき、彼らから暖かいメールをもらいました。北京にいる自分のことも心配してくれたことに、本当に感動しました。そして、一昨年の東日本大震災が起きたとき、今度は、北京にいた自分が、彼らの安否をとても心配しました。無事だったよというメールが来て、ようやく安心しました。

   出会いから実に12年。そんな絆を継続し、今はその友人たちと同じ空の下で、努力奮闘し、励ましあっています。このような経験から、人間は国が違っても、心と心の交流を続けていけば、必ず深い友情の絆で結ばれるものと確信しています。今、文化交流の仕事に携わっておりますが、両国国民の友情の輪を広げていくために、一生をかけて頑張っていきたいと思います。

   ご清聴、どうもありがとうございました!