
中華人民共和国の武装力は中国人民解放軍の現役部隊と予備役部隊、中国人民武装警察部隊、民兵によって構成される。中華人民共和国中央軍事委員会は全国の武装力を指導し、統一的に指揮する。中華人民共和国の国防部は国務院に属し、国防建設事業を指導、管理するその一部門である。
中国人民解放軍の現役部隊は国の常備軍であり、主に防衛作戦の任務を担い、必要がある場合は、法律の定めるところにより社会秩序の維持に協力することができる。その組織体制は基本的組織体制から言って、総部体制、軍種·兵種体制、軍区体制に区分される。
――総部体制。中国人民解放軍の総部体制は中央軍事委員会指導下の総参謀部、総政治部、総後方勤務部、総装備部からなる。中央軍事委員会は四総部を通じて、各軍区、各軍種·兵種を指導、指揮する。国防部の具体的な活動は四総部によってそれぞれ処理される。総参謀部は全国武装力と軍事活動の指導機関であり、責任をもって全国武装力の軍事建設を組織、指導し、その下に作戦、情報、訓練、軍務、動員などの業務部門を設ける。総政治部は全軍の政治工作の指導機関であり、責任をもって全軍の党活動を管理し、政治工作を組織、展開し、その下に組織、幹部、宣伝、保衛などの部門を設ける。総後方勤務部は責任をもって全軍の後方勤務建設と後方勤務保障活動を組織、指導し、その下に財務、軍需、医療衛生、軍事交通と運輸、物資と燃料油、基本建設と兵営建物、会計検査などの部門を設ける。総装備部は責任をもって全軍の兵器と装備建設活動を組織、指導し、その下に総合計画、軍種·兵種装備、陸軍装備·科学研究用物品発注買い付け、通常装備保障、電子情報基礎、装備技術協力などの部門を設ける。
――軍種·兵種体制。中国人民解放軍は陸軍、海軍、空軍の三軍および第二砲兵の一独立兵種からなる。陸軍は歩兵、砲兵、装甲兵、工兵、通信兵、対化学戦兵、陸上航空兵などの兵種および専門部隊からなる。海軍は水上艦艇部隊、潜水艦部隊、航空兵、海岸防衛兵、陸戦隊などの兵種および専門部隊からなる。空軍は航空兵、、地対空ミサイル·高射砲兵、レーダー兵、降下兵などの兵種および専門部隊からなる。第二砲兵は戦略ミサイル部隊、通常ミサイル部隊および専門部隊からなる。
――軍区体制。中国人民解放軍の軍区(戦区)は国の行政区画、地理的位置、戦略·戦役方向、作戦任務などに基づいて設置された軍事組織で、その下に若干の陸軍集団軍、各兵種部隊、後方勤務保障部隊および省軍区(衛戍区、警備区)を設けて、これを管轄する。主な機能は、当該区域の陸、海、空三軍部隊の共同作戦行動と演習を組織し、協調させること、所属陸軍部隊の組織建設、軍事訓練、行政管理、政治工作、後方勤務、装備保障などを直接指導すること、当該区域の民兵、兵役、動員、人民防空および戦場建設などの活動を指導することである。中国人民解放軍は現在、全国に沈陽、北京、蘭州、済南、南京、広州、成都の七つの軍区を設けている。
中国人民解放軍は軍事科学院、国防大学、国防科学技術大学を擁している。軍事科学院は全軍の最高軍事科学研究機関であり、全軍の軍事科学研究の中心である。国防大学と国防科学技術大学は中央軍事委員会に直属する大学である。国防大学は主に高級指揮者、高級参謀、高級理論研究者を育成する。国防科学技術大学は主に高級科学·工学技術人材、専門指揮人材を養成する。
中国人民解放軍予備役部隊は予備役を基礎とし、現役を中堅とし、所定の体制と編制により構成される部隊である。予備役部隊は中国人民解放軍の序列に編入され、平時は規定に従って訓練を行い、必要がある場合は、法律の定めるところにより社会秩序の維持に協力することができ、戦時は国の発布した動員令に基づいて現役部隊に編制替えされる。
中国人民武装警察部隊は国から与えられた安全防衛の任務を担う部隊で、国務院、中央軍事委員会の二重指導を受け、内部警衛、金、森林、水力·電力、交通など警護する部隊からなる。
民兵は国の武装力の構成部分である。民兵は軍事機関の指揮のもとで戦争に備える勤務、防衛作戦任務を担い、社会秩序の維持に協力する。総参謀部は全国の民兵活動を主管し、各軍区は当該区域の民兵活動に責任を負い、省軍区は当該地区の民兵指導と指揮機関である。
1997年9月、中国は、今後3年間にさらに50万人の兵員を削減すると発表した。1999年末現在、兵員削減の任務は既に円満に完成され、そのうち陸軍は総員数の18.6%、海軍は11.4%、空軍は12.6%、第二砲兵は2.9%削減された。現在、全軍の定員は250万人以内に保たれている。