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日本観光が促す草の根の交流
2006/05/19

馮進 王浩=文・写真

 最近、日本の各地で、中国から来た観光旅行のグループが目立つ。昨年は60万人を突破した。中国の経済が発展し、人々の生活に余裕ができてきたのと、中国人観光客の受け入れ制限が緩和されたためだ。

 初めて日本という国にやってきた普通の中国の人たちは、いったい何を見、何を感じたのだろう。日本の庶民と接する中で、日本や日本人に対する感情は変わっただろうか。

 2006年は、中日両国の「観光交流年」と決められた。ますます多くの中国の観光客が日本にやってくる。中国人の日本観光は、中日民間交流の新たなうねりになろうとしている。

特集1 中国の観光客の興味はどこに
   

 2月3日は、日本の伝統的なお祭りの「節分」である。東京の浅草寺の境内では、多くの人々が集まって、にぎやかに「豆まき」が行われた。

 ちょうどこの日は、中国の春節(旧正月)の連休に当たり、連休を利用して日本にやって来た中国人の観光団も、「豆まき」の行事を見物に来た。その中に金忱さん夫婦もいた。金さんは上海市の外科医で、春節前に、友だちと日本観光の旅行団に参加したのだ。

 午前11時、「豆まき」が始まった。金さんは、カメラのシャッターを押し続けた。「日ごろ私たちは、欧米の文化に関心を持っているので、欧米の映画や音楽の名前はすらすらと言えますが、日本についてはあまり知りませんでした。でも日本に来てからこの数日で、本に書かれている中国古代の文化が、日本ではよく保存されていることに気づきました。それには本当にびっくりしました。今回、日本旅行を選んだのは正解でした」と金さんは言った。

 金さんの奥さんは浅草寺の境内の露天で、折り紙で鶴を折る実演を見つけると、走って行って鶴の折り方を学び始めた。そして店員の指導で、一羽の「鶴」ができあがった。自分の「傑作」を両手でかざしながら彼女は、「日本の伝統的な折り紙ができるようになるなんて、思いもよらなかったわ」と大喜びだった。

直接対話で理解深める

「あなたにとって、これからの夢はなんですか」

「東京の大学に留学することです」

「じゃ、あなたにとって一番大切なことは何ですか」

「私にとっては、楽しいことがなによりも大切」……

 神奈川県にある鎌倉女学院の高校2年の教室では、中国から来た高校生の姜楠さん、官琳さん、李楊さんの3人が、日本人の女高生たちと愉快そうにこんな会話を交わしていた。

 1人の女高生が「皆さんが 齡ヤ行きたいのは、日本のどこですか」と聞くと、李楊さんが「大阪に行きたい。あそこの料理は美味しくて、やすいというから」と答えた。姜さんは「私は京都へ行きたい。そこでは、たくさんの日本の伝統的な建築が見られるから」と言った。

 「皆さんは恋をしたことがあるの?」という日本人の女高生の質問に官さんは、顔を真っ赤にしながら「親のしつけがとても厳しくて、ほとんどの親は、子どもが学校で勉強している間は、恋愛することを許さないのです」と答えた。

 中国の3人の女高生は、遼寧省瀋陽市の高校3年生である。去年、遼寧省で行われた日本語スピーチコンテストに参加し、ベスト・スリーに入った。そのご褒美に、日本の神奈川県日中友好協会の招きで日本へ一週間の旅行に来たのだ。

 3人は、日本で過ごした数日の間に、学校で学んだ日本と、目の前にある現実の日本とを一つ一つつき合わせた。そして、教室で学んだ知識より、はるかに大きな収穫をあげることができたのだった。

 同じような年ごろの中日両国の女高生が交わす会話の主なテーマは、日本のアニメや映画、小説だった。姜楠さんという名前を日本語で発音すると、日本のアニメの『名探偵コナン』の「コナン」の発音に似ている。そこで、姜さんのニックネームは「コナン」となった。官さんは、日本の作家、星新一の小説が大好きで、この作家の豊かな想像力に魅せられている。

 ……

 「人民中国」2006年6月号より

 



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