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暖春の旅で中日友好に春の暖かさ―楊潔チ外相、胡錦涛主席訪日を語る
2008/05/10

 

    胡錦涛国家主席は日本国政府の招きで、5月6日から10日まで、日本を公式訪問した。胡錦涛主席に同行した楊潔チ(たけかんむりに褫のつくり)外相は訪問を終えて北京に戻る機内で、同行記者団のインタビューに応じ、次のように語った。

 胡錦涛主席の今回の訪問は中国の国家元首としては10年ぶりの訪日だった。訪問中、胡錦涛主席は天皇と会見し、福田康夫首相と実りある会談を行い、衆参両院議長、主要政党の指導者および古い友人と会見するほか、両国経済界の指導者、友好団体の主要な責任者および青少年や市民と幅広く接触した。わずか5日間で、胡主席は55の行事に出席した。

 日本政府は胡錦涛主席の訪問を非常に重視し、高い規格の礼遇と温かく友好的なもてなしをした。明仁天皇、福田首相、河野洋平議長は胡主席の関連行事に複数回出席した。日本各界は大きな熱意で胡主席を温かく歓迎し、訪問の意義を高く評価した。今回の訪問は内容が豊富で、実務的効率的で、大きな成果を収め、所期の目的を達した。

 一、中日関係の青写真を描き、前進の方向を示した。胡錦涛主席の訪日中、双方は「戦略的互恵関係の包括的推進に関する中日共同声明」を発表した。この文書は、これまでの三つの政治文書の原則を受け継いだうえで、中日関係の新たな発展に合わせて、両国関係の長期的発展のための指導原則を定め、両国関係の今後の計画を立て、中日間の4番目の重要な政治文書となった。このことは中日関係の政治的基礎を強固にし、中日両国の戦略的相互信頼を増進し、両国関係の長期的、健全で、安定した発展のための全体的枠組みを構築し、中日の戦略的互恵関係を全面的に深めるうえで、大きな現実的意義と深い歴史的意義がある。双方はまた、70の具体的協力項目を網羅した「日中両政府の交流と協力の強化に関する共同プレス発表」を出した。

 訪問中、胡錦涛主席は次のように強調した。中日関係はより高い段階に進むための強固な基礎がすでに整い、いま新たな歴史のスタート地点に立っている。経済グローバル化と地域統合が進んでいる大きな背景の下で、中日関係は過去のいかなる時よりも戦略的、全世界的意味をもつようになった。中日双方は共に努力し、時機を逸することなく中日関係をより高い段階へ推し進めるべきだ。福田首相は、アジアと世界に重要な影響を与える国として、中日両国は相互理解と相互信頼をたえず増進し、互恵協力を強め、共同でアジアと世界に貢献し、中日両国の良好な未来を共に創造すべきだと述べた。双方は、両国が互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならないこと、互いに相手の平和的発展を支持し、両国間の問題をあくまでも対話と交渉によって処理することを確認した。ハイレベルの行き来と政治レベルの交流を密接にし、両国首脳の相互訪問の仕組みをつくり、両国首脳のホットラインをスタートさせ、政府、政党、議会などの分野の交流と対話の仕組みを強化し、安全保障・防衛分野で引き続き対話・交流を進めることを決定した。

 二、経済・貿易分野の互恵協力を深化させ、中日関係発展の物質的基礎を強固にした。今年は中国の改革・開放30周年で、中日両国の経済・貿易関係の深まりと拡大の30周年にもあたり、中国の発展と日本の発展は密接に結びついている。胡錦涛主席は、中日両国は互いに最も重要な経済・貿易パートナーの一つであり、双方は経済の相互補完性という強みを十分に生かし、新しい重点協力分野と協力の目玉をつくり、経済貿易協力の量から質への飛躍を実現し、両国人民のためにより大きな利益をはかるべきだと強調した。また省エネ・環境分野の協力を重点的に強化し、中国の地域発展に積極的に参画し、両国企業の協力を協力に進め、地域およびグローバルな問題で協力を強めるよう提起した。訪問中、双方は省エネ技術、水質汚染対策、循環型都市建設などの協力で実質的成果を収めた。双方は金融、情報、貿易、投資、中小企業、知的財産権保護などの分野の協力を包括的に進めること、戦略的見地から、中日ハイレベル経済対話の仕組みを効果的に運用し、引き続き中日閣僚級エネルギー政策対話を繰り広げ、エネルギー分野の互恵協力を探ることで合意した。

 三、人と文化の交流を促進し、国民感情を増進し、中日関係の社会的基礎を強固にする。胡錦涛主席は、中日友好はつまるところ両国人民の友好であり、両国人民の相互理解と友好的感情を深める最も有効で確かな方法は両国の人的、文化的交流を拡大することだと指摘した。胡主席は早稲田大学で重要な講演を行った。そして、両国の青年は中日友好の新しい力であり、中日友好の未来を切り開くのは両国の青少年である。皆さんが共に努力し、中日友好の種を広く播き、中日友好の旗を代々伝えていくよう希望すると説いた。心のこもる言葉は聴衆の強い反響を呼んだ。講演後、胡主席は中日青少年友好交流年の日本側開幕式に出席し、両国の青少年と親しく交流、日本の青少年に中国に対する理解と友好的気持ちを深めさせた。

 胡錦涛主席は訪問中、中日友好に重要な貢献をした古い友人の子・孫と政治家の夫人および1984年の3000人訪中団のメンバーと親しく会見し、古い世代の友好人士の中日友好事業における功績を十分に評価、伝統を受け継いで、引き続き中日友好事業に貢献するよう激励した。胡錦涛主席が中国政府と中国人民を代表して、中日関係、中日友好事業に貢献した日本の友人を高く評価したことに、その夫人や子・孫は深く心を打たれた。そして口々に、先輩の意思を受け継いで、両国関係の発展、中日友好事業特に両国青少年交流の促進のために積極的に努力したいと表明していた。園田直元外相夫人の天光光女史は、ご高齢だが、なお中日両国青少年の書道交流を積極的に推進している。友人たちは自らそうするだけでなく、子や孫にも引き続き中日友好事業に従事させたいとしている。こうした真摯な気持ちは、中日友好関係を発展させる日本国民の強い願いと積極的努力を代表したものだ。

 中国の3代の指導者と友好交流のあった松山バレエ団の創始者清水正夫氏を訪ねた時、胡錦涛主席はバレエ団の全団員の盛んな歓迎を受けた。一人一人の熱情あふれる笑顔、真心こもる「ニー・ハオ」のあいさつ、馴染みのある旋律と優美なバレエは、その場にいたすべての人に両国人民間の深いよしみを感じさせた。

 訪問中、胡錦涛主席は、北京オリンピックは中国人民のもの、アジア人民のもの、世界人民のものだ、中国は北京オリンピックを高い水準の、特色あるオリンピックにすると強調した。日本各界の人々は口々に、北京オリンピックを楽しみにしている、心から北京オリンピックの成功を祈る、北京オリンピックのために全力で支援、協力したいと表明した。

 訪問中、胡主席は、日本にトキの野外放鳥に協力すること、東京の上野動物園に共同研究用のジャイアントパンダ一つがいを提供することに同意したと発表し、日本人民に喜ばれた。

 四、地域・国際問題における共通認識を拡大し、協力を強化した。胡錦涛主席はこう指摘した。アジアの振興には中日両国の協調と協力が欠かせない。双方はアジアを重点に、戦略的協調と協力を強め、手を携えて北東アジアの平和の仕組みづくりおよび東アジア共同体建設とアジアの地域協力を推進し、共同でアジアの振興のために力を尽くし、地球規模の挑戦に対応し、調和したアジア、調和した世界の建設を推進すべきだ。双方は東北アジアの平和と安定を守るため共に力を尽くし、朝鮮半島核問題6カ国協議のプロセスを共同で推進すること、開放性、透明性、包含性の三つの原則に基づき東アジアの地域協力を推進し、アジアの平和、繁栄、安定、開放の実現を共に推進することを決定した。福田首相は、日中両国にはアジアさらには世界の平和と発展のために努力する責任があり、したがって双方はたえず理解を増進し、相互信頼を増進し、協力を強めるべきだと述べた。

 双方は、気候変動対応と環境保護分野の協力を強化して、これを双方の経済・貿易協力の新たな成長点にすることで合意した。また「気候変動に関する国際連合枠組条約」の枠組みの下で、「共通に有しているが差異のある責任の原則及び各国の能力」に基づき、バリ行動計画に基づいて、2013年以降の実効的な気候変動の国際枠組みの構築に積極的に参加することを確認するとともに、気候変動対応の共同声明を発表した。

 楊潔チ外相は最後に、胡錦涛主席の今回の暖春の旅は中日の戦略互恵関係の新たな局面を開き、成功を収めたと述べた。

 中日関係で春の暖かさが続く、と人々が期待するのはもっともなことだ。

(北京5月10日発新華社)