| 五輪関連の立法化作業始まる |
| 2006/05/19 |
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北京は2008五輪の円滑な運営を確保するため関連する法律・法規を制定する 「五輪立法協調グループ」(以下「グループ」と略称)が4月10日、北京市の「2008環境整備指揮部」(以下「指揮部」と略称)内に発足するとともに、第一期として交通や公安、衛生、環境保護など27部門にかかわる五輪関連の立法化を求める約70項目の検討課題を示す通達が出され、五輪関連の立法化作業は本格的にスタートした。 指揮部で陣頭指揮を取る吉林副市長は「いわゆる五輪関連の立法化とは、法典のような『五輪法』を制定するというのではなく、五輪開催の準備や運営、サポート、保障、サービスなどの作業に関する様々な法規・規則を定めることだ」と説明した。 グループの仕事は?立法化に向け各方面の指導的考えを明確にする?立法化に関する要望や提言を取りまとめて分析する?重要な事項を提案し、関連する法規や規則の早急の制定を促進する?関連部門が五輪開催中に起こりうる問題の対応策や規定を制定するよう指導する――など。 これまで大型イベントを開催する場合は通常、政府が行政命令を出して社会各方面の管理に当たっていた。しかし、第29回オリンピック開催中は、各国の選手や役員、観衆、観光客など北京を訪れる人々に、ここでは何をしていいか、何をしてはいけないかを理解してもらい、取締官には法律行使の範囲を明確にさせることで、どんな事態に直面しても、適時かつ効果的に処理できるようにするため、都市管理に関する立法化を進めることになった。 吉市長は「立法化に当たっては責任制を実行する必要がある。何ら提案もせず、しかも、開催期間中に問題が起きても、対処することができなければ、必ず主管部門の関係責任者の責任を追及する」との考えを強調した。 立法化の検討課題で国内外で広く注目されているのが、市民の休暇、ビザの発給、車の交通制限などだ。休暇問題では、北京以外の市民も休暇を取れるかが論議の焦点となっている。専門家は「北京はアテネ五輪の経験を学ぶべきだ。市民が休暇を取って旅行に出れば、開催中の交通渋滞は緩和できる」と提言。アテネ五輪開催期間はちょうどギリシャ人のバカンスシーズンに当たったことから、400万人余を抱えるアテネはほぼ人口が半減したという。 ビザ発給については、2003年のノーベル経済学賞の受賞者・米カリフォルニア大のクライブ・グレンジャー教授は「一部の外国人は実際にビザを取得する手続きに煩わしさを感じている。手紙やその他の方法でビザが取得できれば、例えば、電話で受け付けたり、メールで返信したりできるようにでもなれば、申請はもっと簡単になり、より経済的だ」と提案する。 五輪前後の一定期間有効の短期ビザを設けて外国人に便宜を図ることも考えていいのではないか、とグレンジャー教授は提言。またシドニー五輪とロサンゼルス五輪の経験を参考にしてこの問題を解決できれば、より多くの外国人に中国をアピールできると話す。 指揮部によると、立法化課題の検討は半年以内に終える予定。 立法化課題の一部 * 移動人口数(出入国者数、北京出入者数)の管理 * 鉄道、地下鉄、バスなど公共交通の無料輸送サービス * 交通規制、専用車道設置に関する規定 * 盲導犬など介護犬の公共施設の出入りに関する規定 * 公共交通での車椅子利用に関する規定 * ボランティアの募集と管理 * 競技種目を対象にした賭博の禁止 * 検疫問題 * 都市公共施設の使用と管理 * 北京市および周辺の重大汚染源企業の生産規制・停止に関する基準 * 生ゴミ、建築ゴミや生活ゴミの収集・搬出・処理 * 飲食サービス需要に伴う食品衛生基準の見直し * 競技施設での禁煙に関する規定 * 無秩序な張り出し広告の取り締まりと記載電話への呼び出し規制 * 強引な勧誘や街頭での押し売り、物価のつり上げなどの取り締まり * 観光、サービス、飲食などの関連施設の管理 * 軍事施設など立ち入り禁止区域や名所、古跡での海外メディアによる撮影の管理 * 北京車両の通行の分流・規制 * 北京市以外の車両の市内通行台数の制限 * 外交関係のない国の居民の中国観光の許可 * 観戦チケットを持たない入国者の管理 * 五輪期間中の休暇 「北京週報」2006年19号より
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