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愛で命を守る--国境を越えた心温まるリレー続編
2020/06/29

 6月25日は中国の伝統的祝日・端午節。多くの家庭でちまきをつくり、ヨモギをさし、雄黄酒をまいて、しあわせと厄払いへの願いを託す。新型コロナウイルスのため、多くの中国人にとって今年の端午はいつもと違ったが、このほど日本の愛知県から武漢に転院してきた孫さんにとって、この端午は運命を変える一日となった。武漢華中科技大学付属協和病院の専門家チームのたゆまぬ努力の下、われわれは孫さんの心臓移植手術の無事成功というよい知らせを受けた。

 2019年5月、日本で働き暮らしていた中国の女性、孫さんは不幸にも、珍しい巨細胞性心筋炎にかかり、一時生命が危ぶまれた。幸い、藤田医科大学付属病院で入念な治療を受けることができた。医師団は体外式補助人工心臓を取り付けた。一命はとりとめたが、病魔に打ち勝つには心臓移植をする以外に方法がない。ドナー、ことば、家族の付き添いなど、日本で心臓移植を受けるには多くの困難がある。この時、感染症との闘いで何度も実績を上げている武漢華中科技大学付属協和病院が再び手を挙げ、孫さんの手術を申し出た。2020年6月12日、中国駐名古屋総領事館が全力で調整にあたリ、両国の外務、地方、出入国管理当局と医療界が新型コロナウイルス感染による幾重もの困難を克服して、手を結んで命を救う「グリーン・チャンネル」を立ち上げ、孫さんは名古屋から武漢に向かう南方航空機に乗ることができた。

 この一年余に及ぶ、国境を越えた命のリレーの中で、日本側医療チームはプロの精神、専門の技術、温かい心で第一走者の役目を無事果たし、この愛を念入りに伝えて、順調で安全な転送を確実なものにした。武漢華中科技大学付属協和病院の専門家は、日本側医療チームと何度もオンラインで結び、孫さんの病状と補助人工心臓装置の技術的な細目を詳しく理解し、いつでも転送プランを調整できる態勢をとった。6月12日、中国の医療チームが名古屋中部空港に飛んだ。防疫の必要上、双方の医療チームは機内で引き継ぎと器械の移転手続きをとった。見送った日本側チームは、飛行機の離陸後もしばらく立ち止まり、機内のすべてが正常なことがわかってその場を離れた。

 時間は命だ。孫さんが安全かつスピーディーに協和病院に到着できるよう、湖北の空港、税関、出入国審査と交通管理当局は人間中心、生命至上を貫き、命のグリーン・チャンネルを開いた。飛行機が着陸すると、すぐに救急車に乗せて病院に直行した。随行した専門家チームは病院で待つ救急チームと連絡を取り続け、つねに孫さんの健康状態に気を配るとともに、入院のため引き継ぎ作業を行った。最終的に、孫さんは協和病院に落ち着き、転送の全過程は平穏かつ順調だった。

                 

(武漢天河空港に着いた孫さん)

(無事協和病院について検査を受ける孫さん)

 孫さんは両心補助人工心臓Bi-VADを付けた特殊な患者で、対外型補助人工心臓は9カ月超負荷で動いており、移植手術は一刻も猶予できなかった。胸腔内の4本の人工ゴム管のため、孫さんの胸腔組織は弱くなり、癒着がひどく、再度開胸手術をすれば、大出血、脳塞栓、感染などの危険が生じる可能性がある。こうした条件での心臓移植手術は世界でも珍しく、難易度が極めて高い。10日余りの全面的で綿密な検査と手術前の準備を経て、人々が端午の節句を迎えている時、武漢協和病院心臓大血管外科の董念国主任と夏家紅院長が自らチームを率い、複数の科・室が共同作戦を繰り広げた。専門家チームは並外れた医療技術により、医療者の仁愛で生命の光を照らした。数時間の緊迫した手術を経て、健康な心臓が孫さんの体内で再び鼓動を始め、手術は成功した。手術室の外でじっと待っていた両親にひさしぶりの笑顔が戻った。

(孫さんの心臓移植手術をする協和病院の専門家チーム)

(孫さんの心臓移植手術をした協和病院の専門家チーム)

 遠く離れた日本の藤田医科大学付属病院の医師たちはずっと孫さんの病状を気遣っていた。双方の医療チームはつねに緊密な意思疎通をはかり、すみやかに情報を共有し、手術とリハビリのプランを検討した。日本側はさらに、ビデオ方式でこの高難易度の手術を見学した。孫さんの日本での主治医・高味教授は手術の成功を知ってほっと胸をなでおろし、日中提携の命のリレーで大きな成果が上がったのをみてうれしい、中国の医師の専門技術とプロ精神に敬意を表する、今後関連分野の交流・協力が一段と強まるよう期待すると語っていた。

 今回の国境を越えた命のリレーの成功は、中日両国の市民が苦難を共にし、愛で命を守ったもう一つの生々しい描写である。われわれは両国の医療関係者とこのために努力した、すべての心温かい人々に心から敬意を表する。新型コロナウイルスが襲ってきた時、感染予防の第一線に駆けつけ、手当て・看病して、命を守ったのも同じく彼らだった。同時に、笑顔で病魔に対し、治療に進んで協力した孫さんの楽観性とねばり強さが、命の奇跡を生んだ。決してあきらめない両親もわれわれを感動せる。子供が病んだ時、生きる希望を取り戻させたのは母親の付き添いであり、娘のためにもう一度の機会をもたらしたのは父親の奔走だった。

 いま、孫さんは手術が順調に終わり、拒絶反応と闘っているところだ。一日も早く元気になり、以前の生活に戻れるよう祈る。また、中日間のこの友好と善意がますます輝きを放ち、両国さらには世界の隅々まで伝わるよう希望する。

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