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孔鉉佑駐日大使,第16回北京--東京フォーラムに出席・あいさつ
2020/12/02

 孔鉉佑駐日大使は12月1日、第16回北京―東京フォーラムの全体会議に招かれてあいさつした。あいさつの全文次の通り。

 来賓の皆さま、友人の皆さま

 北京―東京フォーラムに出席できたことを喜んでおり、まず今フォーラムの開催に祝意を表します。フォーラムは2005年の創設以来、つねに両国社会の相互理解と認識の増進に力を尽くし、両国政府に積極的に提言献策し、中日関係の安定した発展のために積極的な役割を果たしてきました。この機会を借りて、長い間中日友好協力を貫き、北京―東京フォーラムの準備に参加してこられた両国の各界の方々に謹んで敬意と謝意を表します。

 新型コロナウイルス感染症は2020年の最大のブラックスワン事件と呼ばれています。百年来最も深刻なこの感染症の大流行は、各国人民の健康・安全を著しく脅かし、グローバルな公衆衛生システムを危機に陥れるだけでなく、この百年なかった大変局を急速に進化させており、世界経済、グローバルガバナンス、持続可能な開発、地政学的な安全保障環境はかつてない挑戦に晒されています。今フォーラムが「コロナ後に目指すべき世界秩序と中日両国の役割」をテーマにし、グローバル情勢とポストコロナ時代の中日関係に焦点を当てていることには、重要な現実的意義があると考えます。この二日間、皆さんはすでに十分考えを述べあい、コンセンサスをまとめ、新時代にふさわしい中日関係を築くため、またアジアおよび世界の平和と発展を促すために、優れた意見を出されたものと信じます。この機会を借りて、私もいくつかの見方を紹介したいと思います。皆さんの参考になれば幸いです。

 今日の世界は感染症の衝撃の中で風雨に揺れ動くが、平和、発展、協力、ウィンウィンは逆転させようのない時代の流れです。感染症の大流行は逆に、いまは各国の利益が入り交じる相互依存の時代で、次々に起こる地球規模の挑戦を前に、各国が苦楽を共にし、利害が深くからんで、日増しに「持ちつ持たれつ」の運命共同体になっていることを一段と証明しました。グローバルなコロナ対策の最終的勝利を得るにも、世界経済の回復を図るにも、連帯・協力し、連携して挑戦に対応することが唯一の正しい選択です。

 中日関係は利益のつながりが最も強く、協力の基礎が最も深い二国間関係の一つとして、感染症下でしかるべき活力を示しました。感染症発生後、中日の各界は見守り助け合い、真っ先に感染対策の協力を繰り広げ、感染の情報と有益な予防・抑制の経験を速やかに共有し、それぞれの感染予防・抑制と経済回復のための重要な支えとしました。世界の景気が大きく後退し、グローバルな産業チェーン・サプライチェーンが打撃を受ける中で、中日の経済・貿易協力は上昇をたどり、今年1―10月の貿易が1・5%伸びて、両国の経済・貿易関係の強靱性をはっきり示しました。

 ひところから、中日双方はハイレベルの相互作用〈インタラクション〉を続け、習近平主席と菅義偉首相が電話会談し、新時代にふさわしい中日関係の構築という重要な政治的コンセンサスを再度確認しました。先週には王毅国務委員兼外相が訪日し、両国首脳の重要なコンセンサスをどう実行に移すかについて日本側と突っ込んで意見交換し、一連の合意と具体的成果を得ました。両国首脳のリードと両国政府の共同企画の下で、双方は感染予防・抑制の常態化とポストコロナ時代の協力に着目して、次のようないくつかの視点から今後一時期の中日関係をとらえることができると考えます。

 一、感染対策の提携。双方は引き続き同舟相救う精神を発揚し、両国の衛生主務官庁および専門家チーム間の意思疎通・交流を図り、双方の企業によるワクチンや薬品の開発協力を進めなければなりません。また、グローバルな感染対策協力におけるWHOの指導的役割を全力で支持し、新型コロナウイルスワクチンがまもなく次々と世に出るのを受けて、ワクチンの公平な分配を促し、人類の衛生健康共同体構築のために助力しなければなりません。

 二、公平・正義。双方は旗印を鮮明にして、国連中心の国際体制と国際法を基礎にした国際秩序を守り、多国間主義を断固守り、グローバルガバナンスシステムの強化・整備を図らなければなりません。各国の発展の権利を尊重し、各国が自主的に選んだ発展の道とモデルを尊重したうえで、各国の平和共存を実現し、世界の公平・正義と平和・安全を守るようにしなければなりません。

 三、開放・包摂。自由貿易体制を守り、開放型の世界経済を揺るぎなく築き、産業チェーン・サプライチェーンの安全と円滑さを保障し、関税を引き下げ、障壁を減らすことは、各国の経済が急速に回復するための重要な条件です。RCEPの順調な署名は地域経済統合でひとまず重要な進展がみられたことを示し、また中日二国間の関税譲許の先鞭をつけました。双方はこの余勢を駆って中日韓自由貿易交渉を推し進め、より高い水準の地域自由貿易取り決めをつくり、アジア太平洋自由貿易圏構想に向けて着実な一歩を踏み出すべきです。中国はまたCPTPP加盟を積極的に考慮、日本および各国との緊密な意思疎通・調整を期待します。

 四、グリーン・イノベーション。感染症は人類の生活様式への反省を誘発しており、地球というわれわれの生存がかかる共通の故郷を守ることは、人類自身を守ることにほかなりません。中日両国は共に炭素ニュートラルの目標を発表しており、双方には気候変動、生態環境分野の国際協力を共同で進める責任があります。感染症は人々の仕事・生活様式の転換をも促しており、デジタル技術をはじめとする技術革新が今後の発展においてますます重要な位置を占めるようになります。デジタルガバナンスをどう強化し、デジタル経済の健全な発展をどう図るかを、中日による意思疎通・検討の強化、提携協力の新たな領域とするべきです。

 中日二国間のビジネスなどに必要な人的往来の「ビジネストラック」が昨日正式にスタートしており、両国の人的移動のスタートボタンが押されました。来年再来年、中日両国は相次いでオリンピックの祭典を開催し、とりわけ再来年、双方は国交正常化50周年の重要な節目を迎え、中日の人・文化交流はこれまでにない、得難いチャンスを迎えています。今後を展望すると、「14・5」計画と2035年長期目標が中国の開放・発展を新たな段階に導きつつあり、それは中日が科学技術イノベーション、省エネ・環境保護、医療・健康、電子商取引(EC)、第三国市場など共通性のある分野で質の高い実務協力をさらに繰り広げるための新局面を開くものと信じます。双方が引き続き中日の四つの政治文書の諸原則と精神に従い、両国関係の平和友好、協力・ウィンウィンの大方向をしっかりおさえるかぎり、そして各分野の対話・意思疎通を積極的に進め、政治的相互信頼をたえず増進し、敏感な問題を適切に管理〈コントロール〉し、互恵協力を深め、人・文化交流を拡大するかぎり、新時代を迎えた中日関係は必ずやたえず新たな発展をとげるとともに、感染症が世界にもたらした衝撃を克服するためのより多くのプラスエネルギーを与えるにちがいありません。

 最後に、今フォーラムの成功を祈ります。

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